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今回は、カメレオの試作品。をレビューします。 カメレオは、2011年に結成され、10月から東名阪のインディーズレコード店にて「試供品」と題打たれたCDを配布したことから本格的に活動をし始めた5人組のV系バンドです。コンセプトは、バンド名の由来となっているカメレオンから察するように、「変幻自在、変色多彩」としているようです。本作は、店舗限定で配布された「試供品」の収録楽曲を含む、5曲入り1000円のミニアルバムとなっています。 カメレオ/試作品。 1, ニート姫 ヘヴィでレトロなデジロック調のアップテンポ・ナンバー。 怪しげなデジタル音とヘヴィなバンドサウンドが絡み合い歌も演奏もコミカルで変則的な感じなんだけど、サビでは爽やかにキャッチーでメロディアスな歌を聴かせてくれます。これがまた突き抜けるくらいに印象的で最後は半音下げてくる展開も上手くて、コミカルで変則的な部分は少し前のV系にありがちだったコテオサ系ならではの要素満載で音もメロディも懐かしい感じで、個人的には凄くツボです。歌詞はタイトルどおり、ニートな気持ちを描いているんだけど、ニートって外には出るから見方によっては引き篭もりの様を描いているようにも捉えられそうですね。途中に引き篭もりの女子の台詞が入ってブレイクするところもV系ならではの味付けで面白い。いやぁ、こういうの久しぶりに聴いたわ。 2, HOW MUCH? メロディアスでロカビリーなリフがカッコいいハードでメロディアスなアップテンポのロック。 泥臭いアグレッシブなサウンドで疾走しながら、レトロな雰囲気があり、サビはアニソンばりのキーでキャッチーな歌を聴かせてくれます。なんていうか、ジャンヌとガゼットを合わせた感じですね、この曲は。金と人間について描いた中二病染みた歌詞と語りがコテオサというか00年代前半のV系っぽくて、これまた面白く懐かしい。 3, 21世紀マン ラテン調のアコギから始まるファンキーなダンス・ロック。 ラップとスラップが冴える縦ノリのテンポで軽快に盛り上げてくれる。歌もポップでサビは青空と海の下で聴きたくなるような爽快感を持っており、ジャニーズばりのユニゾンボイスもあったりするあたり、好き嫌いを分けるところではありますが、ライブで盛り上がることがイメージできるので、これはこれでアリだと思いますね。 4, 評論家的ダンスナンバー こちらもデジタル色の強い縦ノリのアッパーなダンス・ロックです。 前の曲に比べると、バンドサウンドが強めでサビはポップな切なさを出していて、これがまた、ありきたりではあるんだけど、綺麗で個人的にツボです。世相を皮肉った歌詞もらしくて良いんじゃないでしょうか。 5, 疑似コミュニケーション ツタツタ・テンポで疾走するアッパーでデジタルなヘヴィ・チューン。 電子的な同期をバックにアグレッシブに攻めてくる。Bメロはシャウトで煽り、サビはジャンヌのような爽やかさでキャッチーな歌を聴かせてくれます。これがまた懐かしさを持っているからニクい。3分無いけど、インパクトは十分にあります。 総評:84点 全体を通して、デジタル色の強いハードでメロディアスなロックの印象を受ける作品です。サイバーなギラギラ、テクノなピコピコ、ポップなキラキラと打ち込みの持つ印象を全て詰め込みながらバンドサウンドはスッタカートにアグレッシブに効かせていて、結成活動も間もないながらに楽曲のメリハリがはっきりしていて、一筋縄でいかないような展開も柔軟にこなしているあたり、アレンジ力やセンスは十分に光るものがあります。ダークなものから爽やかだったりファンキーなものまで幅広く、こなせるところも魅せ付けているあたりバンド名のコンセプトどおりといったところでしょう。葵や楓を彷彿とさせるヴォーカルの声質が典型的なコテオサで、甘ったるく張り付くような歌い方をしているところが好き嫌いを分けそうですが、この路線には合っていると思います。サイバーな印象ではありますが比較的、王道寄りでコテビとオサレの間を取って、ネタ的な要素も含んでいるところは少し前のV系が好きだった人、特に00年代前半である02〜05あたりのV系が好きだった人には、たまらないんじゃないかと思います。現にコテオサ全盛期がリアルタイムだった自分自身が上手いことツボを突かれていて、凄く良かったし。個性を強く出すところまでは、あと一歩足らない感じではありますが、これから先で化ける要素は十分にあると思うので、期待も含めて、点数は高めで。5曲で1000円という安価なところも手にしやすいですし。今年、最後の新人の意も含めてオススメします。 オススメ曲・・・ニート姫、HOW MUCH?、評論家的ダンスナンバー、疑似コミュニケーション カメレオ - ニート姫 カメレオ - How much? |
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